大相撲観戦日記 2

結局、前売りで2階向こう正面後ろから2番目のC席を予約した。
国技館名物の焼き鳥と缶ビールを持って本格的に観戦。
この辺りの席と私の後ろ、当日自由席の2階最後列は外国人のお客さんも非常に多い。取り敢えずの観光が殆どであろうが良い事だと思っていた。だがしかし。
私の席の隣はロンドンからの若い女性が一人で観戦していたのだが、それに目を付けた後ろ自由席のマサチューセッツの男が、ロンドンをナンパし始めたのである。
ちとうるさいが、私も妻に素人解説をしながら観ているのだし、お互い様と我慢していたがBut I can't!!
いよいよもうすぐ幕内、初っ端から大砂嵐ー里山という好取り組み。その時マサチューセッツの連れであるらしいアメリカ男(出身不明)と日本男が合流し、まだ空いている私らの前の席に陣取り、ロンドンも含めた4人で盛り上がり出したのである。
日本の国技館に居ながらにして、馬鹿デカイ声の英会話に取り囲まれる。
興味が無いのなら何故来るのか?帰らんのか?治外法権ってヤツなのか?
どうせこのネイティブ気取りのジャポネがこのアメリカン二人を、取り敢えず日本観光ってんで相撲見せとけ、ほんでこの後はスシ、テンプラでも食わせりゃパーペキよ、などと浅はか極まり無い考えに及び、口半開きで来たのであろう。
私なんぞ会社を辞めてまで、四国から楽しみに来たというのに。
つい覚えたばかりの英語、Could you keep it down?を使う時がきたか?
否。こんな奴らに対して余りにも丁寧過ぎる。もっと罵倒できる、汚らしい言葉が欲しい。だが口惜しや、英語ができず。
もはやこれは攘夷である。攘夷論を唱えてしかるべき。
もしくは「ジョーイジョーイ、ジョイトゥザグローブ」とマーク•パンサーとなりラップを唄い、思い知らせてやるしかないのか。

思い出し怒りで興奮してしまい、汚い表現に気分を害された方には申し訳無いです。
私の愛したアメリカ国民達は、こんな一部のアホ共とは似ても似つかぬ、尊敬するべき連中である事を、私はよく知っている。

結局、幕内取り組みが始まる直前に、私の前の席を本来予約していたお客さんが入場してきたので、彼奴等は解散を余儀無くされ、乱痴気騒ぎは終焉を迎えた。悪は滅びる。

この3日目、序盤戦としては非常に良い取り組みに恵まれた。大満足である。妻も付き合いながら楽しんでくれて良かった。