四国ぐるり!鉄道グルメ旅

現在、私の緊急雇用先の職場は不定休で、先週の平日には3連休があった。
4月は私の誕生日月で、この連休とJR四国のバースデー切符を利用し、妻と鉄道旅行に出る。
初日は香川県観音寺を観光し、夜は高知市内で宿泊、翌日は鈍行列車で四国の西を周り宇和島を観光、松山市内で宿泊。最終日は帰路のみ、という二泊三日の行程。
このバースデー切符というものは三日間、四国内なら特急指定席、グリーン車も乗り放題で、特に人生初のグリーン車は、平日の四国には私達以外に誰も利用者が居らず、快適である。

この旅のメインとなる目的地は観音寺である。観音寺は小説、その映画共に素晴らしい作品「青春デンデケデケデケ」の舞台になった街である。
私と妻は価値観、趣味が全然違っておりながら、何の因果か連れ合い15年以上になる。八百万の神達もこの縁結びには覚えが無いというのだが、この作品は、数少ない二人共通の好みと言える。
旅の前日には久しぶりに、かつて妻がダビングしたVHSの、擦り切れた映像を見、重要なロケ地の予習をした。
観音寺街に降り立ち、観光案内所でレンタサイクルを利用。ちっくん、白井となり、自転車で何度もレンガ橋を渡り、琴弾公園羅漢寺など巡る。再開発により既に変わってしまった風景もあるが、それでも当時の雰囲気は沢山残っている。距離も結構あるので自転車は正解だったと思う。
ただ妻が、琴弾公園内のミニ動物園のような所に、猿が一匹、淋しく檻に入れられているのを見て「何でこんな事を?虐待じゃ無いの!?」と怒り出し、私は狼狽した。しかし確かに檻の掃除もあまりされているようには思えず、ストレスからか、毛も随分抜けており、この環境は可哀想に思える。
概ねこの街の観光に満足してただけに残念。

高知や松山の市内はバンドや前職で何度も来ているので今更とも思うのだが、ライブが無く、ゆっくり夜の街で過ごすのは新鮮に思えた。
宇和島は初めて。徳島市内と非常に似ている町並み。淋しさも含めて。じゃこ天を食べた。

帰宅。再び「青春デンデケデケデケ」を見て旅のおさらいをする。