ざっくり北日本旅行 1

7/21。
ライブ翌朝の札幌市内を散歩。
涼しさに驚く。四国の7月の気候からは考えられん爽やかさ。
改めて札幌の街を歩くと、これまで歩いた日本のどの街とも全く違う雰囲気。湿気が無い感じはシカゴやミルウォーキーを思い出した。
小樽を観光。この街もアメリカのような雰囲気で、運河の流れる美しい街だったが、道行く人は殆ど中国人観光客だった。やっぱりこの時期は人気なのだろう。
札幌で食べなかったスープカレーを初めて食べる。辛い。焼いた野菜が甘くて美味しい。
夜、札幌に戻り、夜行列車はまなすに乗り、青森へ。

7/22。
夜行列車「はまなす」では運賃を安く済まそうと、寝台車やカーペット車は利用せず、通常指定席。これが失敗。寒いし眠れずで、風邪をひく。
札幌駅から青森駅まで、急行であるこの列車で8時間程かかる。四国に住む自分の感覚からすれば、北海道でも南部に位置する札幌から本州最北の県である青森に行くのにこんなに時間がかかる事が信じられない。
車で徳島から東京を高速道路で行けば、休憩無しならこの位の時間で着くのだから、改めて北海道の大きさに気付かされる。函館とかある辺り、あのバクの鼻のような部分だけでも、相当な距離を行く。

朝6時前に青森駅着。
下北半島、恐山を観光。一度観たかった地獄、極楽を表す風景。硫黄の臭い。亡くなった子供の供養の為に供えられた風車のカラカラと廻る音、イタコの口寄せに真剣に耳を傾ける人達。
私は身近には祖父母くらいしか、それもごく自然な順番よる死しか味わった事が無く、生きて、霊場内にある無料の硫黄温泉に浸かり、お婆さんが売っているアイスクリーム「恐山盛り」を舐める。妻はバナナ、私はヨモギ味。
恐山信仰は、死んだ人の魂がこの場所に集まるというもので、そう思えば少しは救われるのかもしれない。
夜は弘前に泊まる。

7/23。
弘前から秋田県大館市へ。
今回の旅はJR東日本の発行している北海道&東日本フリーパスと云う10000円程で一週間、普通車と快速が乗り放題になる切符を利用しており、大半の移動がJRを利用する。

妻が秋田犬が好きで、一度本場の秋田犬を見たい、との事で大館を訪れた。
大館駅に降り立ち、徒歩で社団法人秋田犬保存会へ向かう。四国程では無いにしろ、北海道とは違い本州に渡るとやはり夏は暑い。いつもより長旅になるのでその分リュックも重い。
半時間程、午前9時、開場時間丁度に会館に着く。
玄関横の柵の中に「八重ちゃん」という虎色、雌の秋田犬がいる。生後9カ月でもう体は中型犬くらい。出迎えてくれてるのか、愛嬌があり本当に可愛い。もう一匹、茶毛のタロウ君と日々交代で出勤している、とある。しばし戯れ、1階の事務所で受付。
平日、朝一番、職業不詳、謎の田舎夫婦の来場には、さすがの事務員さんらも不意打ちを喰らったと見え、慌てた様子で3階博物室の鍵を開け、冷房を点け、音声ガイドのテープを回し出す。入場料100円を払い博物室見学。室内の音声ガイダンスがマタギの歴史を説明をしてくれたり、忠犬ハチ公の資料、かつての名誉章犬の毛皮等が展示されたり。
帰り際、再び八重ちゃんと戯れ、目的は果たす。

大館から岩手県盛岡へ。
都会。屋根付きの商店街が賑わっている。
盛岡冷麺を啜り、市内安ホテルに宿泊。