ちんすこうを食べてきました

俺と妻は昨年入籍を果たしたばかりの新婚さんであるが、それに至るまでには10年の歳月を費やした。それぐらいの時を共に過ごしてきたならば普通、二人どこか旅行など行っているものだろう。
しかし、この男と女、考えてみればどこも行っておらんのである。もっぱら「文化の森公園」と「ブックオフ」を繰り返していたのである。
そんな中、周りで起きたこの6月の結婚式ラッシュ。あとから籍を入れた後輩新婚どもが華やかに結婚式、ハネムーン。このままではいかん。
この夫婦、初の旅行にして新婚旅行が決行された。行き先は、俺の自主企画新婚旅行「讃岐うどんVS鳴戸うどん、二泊三日の旅」と最後まで争った、旅行会社企画「沖縄、美ら海二泊三日の旅」に決定される。決め手となったのは俺のしつこいジョークによる妻の「マジギレ」と俺の遅すぎた「引き際」である。
かくして飛行機はぶっ飛ぶ。冷えて待ってな、オリオンビール!!
意気込んだものの最初の目的地は「姫百合の塔」。何でもここは一時は数多くの出店が立ち並ぶ観光名所のような扱いになってしまっていたそうで、その事を嘆いたさる方がここを買い上げ、資料館を建て、女学生達の悲劇を伝える事で戦争についてもう一度考る、そういった意味合いの場所になったらしい。しかしながら我々は観光客には間違いなく、それに狙いをつける献花の売店があり、かなり熱心に商売をしていた。ガイドさんは「買う事は無いからね」とよろしく思ってないようだったが、俺は生きている人間が生活する為に商売しているだけの事だと思うし、寧ろ人のたくましさのようなものを感じる。買わんかったけど。

続く。書くの遅いでしょうが。