私にも平日が始まる

終わらない連休を漂流する私に、規則正しい生活をさせる為の数少ない日課であった「あまちゃん」と「大相撲九月場所」が終わる。
ワイドショーで「あまちゃん」が放送を終えた事により、熱心だった視聴者が発症する「あまロス症候群」なるものが報道されており、それによれば、朝早く起きられなくなる、生活に楽しみが無くなる、余程の人になると、一度に40、50人の知り合いを失ったのと同じぐらいの喪失感を覚える、との事。
「そんな奴ぁおらへんやろ〜」とTVに向かい、私の心の声は大木こだまとなって呟くのだが、今の私も石黒正数それでも町は廻っている」の連載が終了してしまうと同じような症状が出る恐れがある。

相撲がやっている時は、平日の昼間だろうがお酒を飲んでいたのだが、それも終わり、流石に何も無い平日昼間に酔っ払うのも気が引け、夜になってからビールを飲む。
全く旨く無い。旨いと感じ無い。
お酒は元来働く人の為の物なのだろう。逆に言えば、毎日が「労働とその後の一杯」だけの繰り返しでも、十分に充実した人生が成り立つのでは、とさえ思う。
今の私のような人間には、冷えた麦茶で十分なのだ。夏の体育授業終わりの、キンキンに冷えた麦茶で。