尊敬されない人の日記

勤めていた会社の退職による有給消化期間に入り、一週間が経過する。
ここ最近の土日はバンド関係でほぼ時間を費やせていたのだが、問題はその平日の過ごし方である。
誰も興味は無いで在ろうし、どこに需要も無いで在ろう。
しかし貴方が昔どれだけワルだったかと言う話や、貴女が恋人とケンカをしたけど最終的に仲直りした話よりは、自身よりも社会的地位の落ちる人間の暮らしを覗てみる方が、少しの優越感くらいは与える事ができるでしょうし、まだ読む価値はあると思いますよ。

6時起床。朝の散歩に出る。本当はもう少し暗い5時半出発の予定が、ここ数日涼しくなり、布団の中が心地良く、なかなか抜け出せず。
今住んでいるアパート近くにある若宮神社を目指し歩く。
私は2年程前に実家から徒歩10分程の、いわゆる地元の町に帰って来た。
通っていた小学校から友人のT君ちに寄り道をして帰る道程にその神社はあった筈なのだが、当時の通学路を歩くと、市街化区域に指定されているこの辺りからは、多かった田んぼが殆ど消えており、住宅地用の新しい道が狭っ苦しく作られ、一向に見つける事ができず。

仕方無く、目的地を実家近くの八幡神社に変更する。
この八幡神社は私の氏神になる所で、地域別子ども会の夏休みのラジオ体操も、この境内で行われていた。
合計で40分程歩き到着。ついでにお参りもする。
ハーフパンツのポケットに150円だけ入れており、缶コーヒーを買ったお釣りから10円だけお賽銭を入れ、何となく健康を願う。
社殿への階段に座り缶コーヒーを飲んで休憩。まだ通勤や通学の時間には少し早い様で、ジョギングの人や、部活の朝練に行く自転車の高校生が、たまに参道を横切って行く。
犬の散歩をしている私より少し年上ぐらいの女性が、鳥居をくぐりこちらへ向かってくる。いつもの散歩コースでは、本来ならば、参道の突き当たりである、私の座る階段の所ぐらいまで来ているのではないかと思うのだが、女性も、犬も、働いていない人間から漂う何らかの空気を感じとり、近づくまいとしたのか、随分手前の石灯籠をUターンして引き返して行った。