今月のバンド活動の事

1日。
我々主催によるライブ。場所はCROWBAR 。主催と言っても、3年前のTURNCOATとのUSショートツアーでシカゴでの企画を組んでくれたパンクバンドboilermanのジャパンツアー、その徳島編を自分たちが受けた形である。先日、自分たちも新音源を出したタイミングで、そのレコ発にもなってちょうど良かった。他はex.leewayのマット、parkmatesの松田くん達によるbig cityと、地元よりbows、GREMLINが出演してくれた。
開場前に腹ごしらえをしたいと言うので、ベジタリアンの彼らでも大丈夫なように、少し歩いた所のセルフうどん店へ皆で行った。翌日も香川に寄ってうどんを食う予定だったようだが、徳島ではベジタリアンレストランなど殆ど無いので仕方ないと思った。ベーシストのクリスが、かき揚げを凄く気に入ったようで「今までアメリカで食べてたのは『野菜の鳥の巣』だったよ」と言ってたのが、アメリカ人らしい表現だと思い、面白かった。
食事を済ませてCROWBARに戻る途中、boilermanに同行している、かつてのマットのシカゴでのルームメイトであったティムが、私も入った事のないさびれた感じのオモチャ屋にふらりと入り込んだので、自分もついていった。中は意外にもマニア向けのフィギュアやトレーディングカードで埋まっており、この活気の無い商店街のオモチャ屋が今まで生き残っている理由がわかった気がした。ティムは日本のプロレスマニアだったようで、ドラゴンゲートトレーディングカードセットを見つけて、他にも無いのか探していた。私が、ここにもある、と全日本プロレスのを見つけたが、ティムは「NO、俺は知らない。オールニッポンを。ニューニッポンは無いか?」と言うので店のオヤジさんと一緒になって探したが結局、新日本プロレスのカードは見つからず、彼はドラゴンゲートのカードセットのみを購入していた。定価4000円が2800円と値下げになっていて、自分はそれでも高いな、と思ったが、彼は満足そうだった。
ライブはどのバンドも素晴らしいかった。ただライブ以外の事で、私は英語も話せないし、翌日の仕事もあるしで、自分達がシカゴであれだけ良くしてもらっていたのに、それに対してお礼やもてなしが十分できなかったんじゃないか、と気になっていた。しかし後日、今回のツアーの窓口をしていたwaterslide recordのカズさんからメールがあり、彼は徳島でのライブは全バンド最高でとても楽しめた、との事で、ホッとした。

4日。
DIVERSのジャパンツアー徳島編を、仕事終わりにCROWBARへ観にいった。ライブはもちろん素晴らしかったが、妻には仕事で遅くなった、と嘘をついていた事が、後日の通帳記帳により7000円ほどの使途不明金が見つかり、問い詰められてばれた。私は「やかましい、DIVERS観に行ったんじゃ、酒持って来い」と開き直ってみたが、当然酒は持って来てはもらえず、涙と鼻水で喉を濡らした。

21日。
大阪心斎橋火影のスタッフ、ナオさん主催による火影、新神楽、BRONZEの3会場を使ったサーキットイベントに参加。
去年もこのライブに出演した際には、急遽MADWIFE(現SILVERWIGS)瀬尾くんのサポートギターで臨む事になり、それはそれで楽しくやれたが、どうしても曲数は絞らざるをえない等もあり、やはり悔しい気持ちは残っていた。今年は新しいギタリストを迎え、自分は派遣社員から転職、正社員となり、何より中野大輔は少し前より断酒状態、と心身共に充実した状態で当日を迎える事ができた。
中野大輔が断酒?それは嘘だね、と彼の事を知る人なら皆、口を揃えて言うだろうがこれは本当である。彼によると、この10日ほど前からアルコールを摂取すると凄まじい頭痛が始まって2時間くらいは立っていることもままならない程、らしい。多分、体がきちんと働いてくれていて、強制的に彼に禁酒を促しているのだろうと思う。元々、酔いさえしなければ仕事も演奏も確実にこなすただの好青年であり、今の彼は、玄奘三蔵により頭に金の輪をはめられた悟空の状態である。これをきっかけに自分をコントロールする術を身につけてもらいたいものですね。
我々の出演は夕方には終わったので、それからはずっと飲みながら会場を行ったり来たりした。15年前、この街で2年半暮らしていて、臭い街と思った。今の自分からは同じ臭いがする。
新神楽のbarでウィスキーソーダ頼むと、そこのお兄さんが「ストップかけて下さいね」なんて気前が良い事を言うのでドブドブに注いでもらった。ここからの記憶が無い。