ダラける

あと2曲、歌詞を書かねば新しい音源のレコーディングに取りかかれないのだが、毎日仕事を終え、風呂に入り、晩酌も終えると一切のやる気は失せ、二月程、手付かずの自然状態である。
座椅子に全体重をかけてもたれかかり、左手にiPhone、右手にはテレビのリモコンと、これはかの宮本武蔵を開祖とする二天一流の構えからヒントを得たのだが、一見すれば女子中学生の夜8時以降の過ごし方と、何ら区別はつかないかもしれない。

晩酌の際、肴には豆を好むのだが、この場合、私の示す豆と言うのは、一般として「柿の種」とピーナッツの混合された菓子の事である。
業界最大手の亀田製菓によると、柿の種とピーナッツの比率は「7:3」というのが黄金バランスであるとされているようなのだが、私はプライベートブランドの走りの一つと言える「生活良好」の「5:5」比率のモノを好む。

一時、酒を減らそうと考えていた時があったのだが、どうしても豆が欲しくなる時があり、そんな時は酒も止められなかった。
そうなってくると、一体私は、酒が好きで豆を食うのか、豆が好きで酒を呑むのか、はたまた豆が好きな私が好きなのか...?
考えは堂々巡りを繰り返すばかりである。
哲学の扉が今、開かれてゆく...。