レコーディング・レポート

LEEWAYのレコーディングが終了。
ハプニングがありながらも実質8時間程で11曲を録音した。
ギターも重ね録りはせず,多少のミスもそのまま。あまり時間が作れ無いのもあるのだが,とにかくラフな音源にしたいという狙いがあった。
MIX完了間近の音を昨日聴かせてもらったが非常に満足している。
この小さな町にCROWBARとTORIGOROがあるのは自分の考えるバンド活動としては非常に恵まれた環境にある思う。

だが問題はやはり私の英語の歌。
こればかりはどうにもならず。
イングリッドのキュートで瑞々しい歌声が,私の泥水のような,濁り酒のような声により汚されてしまうようだ。
運動神経の悪そうな酷いリズムの英語。
恐らくこの音源が証拠に,歌を被せる事による性犯罪が立証され,その画期的な判例は後の裁判にも多大な影響を与える事となるだろう。

とまあ,これぐらいハードルを下げておけば,という見え透いた魂胆も見苦しい。

ハプニングの一つに,私とイングリッドが交替で歌う1つの曲が,イングリッドのパートを後日録り直しを余儀なくされる,という事があった。
時間も無い為,イングリッドには曲のカラオケのデータを送り,高知で歌だけをどうにか別に録音して,徳島のTORIGOROにメールをして貰うように言ったのだが,彼女は良い録音にこだわりたいと,平日の仕事を半休とり,ただ数十分で終わる歌録りの為,たった一人,二時間を運転して徳島にやって来た。
私はそれだけですぐ帰らせては余りに悪いと思い,仕事を途中でサボり,TORIGOROで彼女の録音を見届け,せっかくだからご飯でも連れて行こうと考えた(パワハラでは無い)。
だが,どうやらTORIGOROオーナー兼エンジニアである森脇さんも気を使ってくれたようで,話を聞いた荒瀬君も駆け付けてくれ,彼らがイングリッドをご飯に連れてってくれたので,私は渋々会社へ戻った。
数時間後仕事を終えた私が電話をかけると,ナイツのジョージさんとかも来てくれているみたいで受話器から聞こえる声はイングリッドも楽しげでホッとした(内心は「うおっ,ジョージ関係ねえ」とも思った)。

何はともあれ,お陰様で良いアルバムが完成しそうだ。
3月末にはリリースできそうなので,また後日報告します。