ロンリー・レストラン

夜タブチさんの友人が遊びに来る。生活環境の変化だったり仕事だったりでストレスも溜まるだろう。友達とお喋りが一番の発散では無いだろうか。俺の部屋はリビングを襖で仕切った隣り。俺が居たのでは話にくい事もあるかもしれんと、器を大きく見せつつ出かける。
しばらく当ても無く車を走らせた後、ファミリー・レストランに落ち着く。大学が近いので店内は学生客で賑わう。一人の客なんてほとんどいない。正直居づらい。俺がドリンクバーで飲み物を入れてる間に、空いてると思われ女の子二人組のお客さんに取られそうになったり。席にメガネとジュール・ベルヌ「神秘の島(上)」を置いているのに。
十五少年漂流記」等で小学校の頃に氏の作品を読んだ人も多いだろうが、この作品もムチャクチャ面白い。「グラント船長の子どもたち」、「海底二万里」、そして「神秘の島」という三部構成となっているのだが、俺はまだ「グラント船長~」はまだ未読で、これら作品が繋がっている事を俺は知らなかったのだが、恐らくこの順通りに読むのが一番だと思う。そしてこれらを元に「不思議の海のナディア」が作られる事になる。累計すれば2000ページは超えようが、すっかり物語に引き込まれるだろうから一気に読めてしまうのでどうぞお暇な方は。ああ、俺も男なら一度は漂流してえ。まあ現在俺は人生の漂流中ですがね。