グルメシリーズ

仕事場用に借りている駐車場の代金を、そこからほど近い家に住んでいる大家さんに直接払いに行くのだが、毎月のその際、大家さんが家の敷地内で作った農作物を大量に頂く事になる。
先月はワケギ、その前はレモンで、今回はワケギ、レモン、サニーレタスの3種類であった。
ワケギなどと言う野菜は、私はよく知らなかったのだが、葱と玉葱の合いの子のような物で、見た目は葱、根の部分が丸くて白い。
それにしても、それぞれにかなりの量を頂き、特にワケギは「今年最後だから」と、尋常では無いぐらいにたくさん持たせてくれた。

到底夫婦二人暮らしでは食べきれぬので、両実家に持って行ったのだが、その道中の私の軽四車内は、この季節、花粉症が辛くて窓が開けられず、とれっとれのワケギ成分(玉葱を切った時のような)で充ち、目が痛く、運転中涙が止まら無くなった。

ワケギは烏賊と一緒に味噌で和え「ぬた」にすると美味いのだ、と皆が口を揃えて教えてくれるのだが、烏賊は買うと高く、我が家の食卓には滅多に上らないし、そもそも私にアレルギーの気がある。何より両実家にも分けたからと言って、ちまちま「ぬた」など作って使えきれるような量では無いので、ちょうどレモンもあるし、ネギ焼きのワケギ版 を作ったら葱よりも甘みがあってとても美味しかった。
切って余ったレモンも焼酎のハイボールに搾り、飲み放題コースでは含まれ無い「生レモンサワー」のような別料金感を味わう事ができた。いい感じだ。
翌日の車内はまだ目が痛かった。