おしゃみ

花粉症の自分には辛い季節の到来。
去年などは春だけでなく秋頃にまで「ブタクサ」によるものと思わしき花粉症状があらわれ、年々酷くなるのではないかと心配してしまう。
ニュースでは今年は猛暑だった夏の影響で、去年の10倍の花粉が飛ぶと報じられており、杉の木から凄まじい量の花粉が風に蒔かれている映像が流れていた。
見てるだけで顔面がグショグショになりそうで、症状が本格化する前に一度病院での治療を試してみようと、近くの耳鼻科へ行く。
まだ新しく開業された病院で、かなり流行っている。2、30分程待って診察は1分ぐらい。まだ若く茶髪で少しチャラい感じの先生だが、地元新聞に相談のコーナーを掲載していたりして割と有名なようだ。まあ、そこがまたチャラい感じだが。
症状を話すと軽く鼻の中を消毒後、「良い薬があるんですよ」とニヤリとして次の患者さんへ。随分あっさりしているが、その不敵な笑みが、この薬に余程の自信あると見え、逆に信用してしまう。
あとは何かの蒸気が出ているチューブを鼻に2分ぐらい突っ込んで終了、名前は知らないがアレは苦手だ。
飲み薬に目薬、そして先生のあの笑みの正体である、鼻の穴に直接噴射させる薬品「ナゾネックス」。ネーミングも謎めいている。
まだ使用を始めて二日目だが、天気が微妙で花粉が少ないのかもしれないが、かなり効いている気はする。
妻が最近「ナイロビの蜂」という、先進国の医薬品開発にアフリカ諸国等の貧困層がどう関わっているかをテーマにした、重い社会派映画を深夜テレビで観たらしく、そういう話を聞かされると胸が痛んだ。