九州ツアー前日

8/22,23と鳥栖、福岡へ2DAYSだったのだが、その事を妻に伝えたのはそのライブより前々日であった。
妻が何より怒りを覚えるのはしょっちゅうライブだの練習だので休日を使う事ではなく、彼女の機嫌を損なうのを恐れるあまり、いつも直前になって「ごめんなさい。この土日、九州行ってきます。」などと突然騙まし討ちかの如く報告をかます私の意気地の無さ、そして学習の無い反省と謝罪である。
今回は一体何時間の説教と籠城になるかと固唾を呑んだのだが意外や意外。「もっと早く言ってよ。前日だったら本当に怒ってたよ。」と何と寛大なこと。
お母さんの手伝いをしようとして失敗してしまった幼児のような、その後の私の態度も良かったのかもしれない。

だが、翌日私はいつものように出勤。以前書いた事があるが私は仕事でなかなか昼食をとる時間が作れないため、車の運転をしながら食べられるようにとおにぎりを3個、妻に持たせてもらっている。私は中身はカツオ節やシャケが好みなのだが、この日は3個すべて柚子味噌であった。私はこの甘い柚子味噌のおにぎりがあまり好きでは無い。
かの徳川家康は武士は質素である事を身上とし、食事などは米と味噌があって腹にたまればよいものとしていたそうだが、私は飽食の時代の生まれであり、生イカを食べるとアレルギーだって発症する現代っ子である。
嫌いでは無いのだが全部柚子味噌か…。やはり妻はご立腹か。

いや待て?全部柚子味噌、全部ゆずみそ、全部ゆずみそう、全部ゆずるみそう、全部ゆるそう…、「全部許そう」!
ああ、妻よ。こんな阿呆な私を許すというのか。今日ぐらい早く帰ろうと思うのであった。