サラバのキセツ

2月末の京都をもってギターの米田が脱退した。
彼は学生としてこの徳島の地を踏み、自分とアルバイト仲間として知り合い、もう6年以上の付き合いである。大人しい性格ではあるが、ふらりと一人ライブハウスに行く事が日常の一部となっているような人間で、私がthirsty chords以前のバンド時からも最もライブに来てくれていたのは彼であった。
ライブハウスの隅っこで一人楽しんでるんだかどうなんだかわからん態度で、結局最後の出演バンドを観て帰って行く姿に、hushpuppyのライブをよく一人で観に行ってた自分の姿とダブらせたものである。
ただお客さんとして自分を支えてくれただけでなく、ついにはバンドのメンバーとしてまで自分を支えてくれたのだが、これもまたやむ終えん。結局一年少しの間の在籍であったが共に作った楽曲はこのバンドが存在する限り存在し続けるわけです。ただ、もっと色々な場所でライブをして、もっとバンドの楽しさを教えてあげられれば、と思う。勿論それは人によってはしんどい場合もあるようだが、彼ならきっと一緒に楽しめただろう。
今頃は新しい街で新しい生活を始めているだろうが、音楽とかお酒とか世の中の楽しみ方をわかっている。きっと楽しんでやっていく事だろう。お互い心配、一切なく。
しばし、また。