こんな人だとは…

図書館に本を返しに行き、また借りる。目的のC・ブコウスキー「死をポケットに入れて」をゲットし、あと何か面白そうなの無いかと棚を覗いてたら小学校の国語の教科書にも載っていた作家、ねじめ正一の著「ニヒャクロクが上がらない」という詩集が目についた。妙なタイトルだと立ち読みし、コレを借りる。
万引きに悩む本屋の店主が万引きする姿を白黒の防犯カメラではなくカラーの8ミリで映してみようと試みる事から始まる「白黒はいけません」という作品。「白黒はうしろめたさ、しかしカラーは表現、芸術です」と店主は独自の価値観を主張。多分作者は書きながらどんどんテンション上がっていったと感じる。
そしてそのテンションは最後に収録されてるタイトル作品「ニヒャクロクが上がらない」でMAXに達する。腕立て伏せに生き甲斐を感じる男が「イチ、ニイ」と数えながら陶酔してゆくという詩?なのだが、途中から暴走が始まり「ち〇ちんの先が畳の目に触れる」と連呼、ついには腕立ての発案者(ホンマ?)「シュワンガー博士のケツ穴にちんち〇を突っ込みたい」など言い出す始末。完全に筋力トレーニングに興じてる人達を馬鹿にしてるのでは?
「六月の蠅取り紙」は今も国語の教科書に載ってるのだろうか。