2015-01-03から1日間の記事一覧

井伏鱒二「多甚古村」・解説

井伏鱒二の作品に「多甚古村」と云う小説がある。南国海辺の半農半漁村、多甚古村に配属された巡査の付ける在駐日記の形で書かれた小説で、村のちょっとした事件や騒動、暮らしが、やや固いが人情もある甲田巡査の人柄を通して描かれており、とても楽しく読…