包丁も使えんくせに

久しぶりに焼こうかと思い立ち、焼く。
俺は19から21歳の約2年半、大阪の有名店でバイトしており、リーダーを務め実際あの頃が一番稼いでいた。
だから俺の焼くお好み焼きは、謙虚に言えば勿論それを生業としている人までとは言われんでも、素人に毛が生えた以上、毛むくじゃら程度のモノではあると自負している。おっと、それは俺が毛深いが為にお好みの中に毛が混入されているって意味じゃあないんだぜ奥さん。
とにかく市販の粉とキャベツ、卵だけで十分美味いお好み焼きはできます。よく店の人が、ひっくり返したあと押さえてはいけないとか、逆にしっかり押さえるとか、フタをして蒸し焼くとか、混ぜる時に空気をたくさん入れるとか色々言いますが、これは単なるそれぞれ店のスタンスと個人の好みの問題であると俺は思ってます。
要は生地とキャベツの割合。生地なんて繋ぎの役目さえしてれば十分なんです。その位極端に少量でキャベツはタップリ。あとはお好みの具で。徳島にはカツ玉(徳島名産のフィッシュカツを中に挟む)や豆玉(甘い金時豆を混ぜる)といった特有の文化もあり、これらも美味いのだが、この日俺は豚バラとキムチ。それとビール!要はこんな素人の戯言は無視してお好み焼きにはビールさえあれば良いのだ!